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近代能楽集 舞台


近代能楽集 舞台_d0020789_1254032.jpg人というのは何と鮮やかに進化しつづけるのだろう。
胸つまる思いは微かな痛みを伴って、
鳴り止まないカーテンコールの拍手の中、
またしても、この舞台の観客として居合わせることを
誇りに思った。


と、詩人のお話なので、詩人のように始めてみました。(笑)

三島由紀夫の「近代能楽集」をご存知でしょうか。
中に収められている「卒塔婆小町」と「弱法師」が蜷川氏の手で舞台化されています。
初演は多分30年位前、私が観たのは2000年が初めて。
4年の時を経てほぼ同じキャストで再演されました。
これはニューヨーク公演に先駆けてのものです。

「卒塔婆小町」は小町に壌晴彦さん、詩人には高橋洋さん。
若い人の4年というのは何と素晴らしいかなと思ったわけでして
完成されたベテラン壌さんはさておき、高橋さんの詩人は
前回を遥か凌ぐ仕上がりで、基より素敵な役者さんだったのが
さらに男としての色気みたいなものが沸々滲みでて(これが大事!)
お隣で一緒に観劇してたOさんに「男前・・・」と思わず言わしめた程。(笑)

「弱法師」はご存知、藤原たっちゃん演じる盲目の俊徳を巡って
育ての親と産みの親の愛憎劇ですが、ここに調停委員の夏木マリさんが
絡んでいくのが今回の見どころ。やってくれましたねえ、夏木さま。
前回はこの役を高橋恵子さんが演じていましたが、楚々としたイメージは
まったくもって払拭され、怖いほどの、いや、いやらしいほどの夏木さま。
多分、三島氏の戯曲ではこちらの方が正解かもしれない。
(素人の言いたい放題なのでご勘弁をば)
しかし、夏木嬢を見ながら「ベラ」を思い出したのは私だけか?

藤原たっちゃんも前回はまだ10代だったのが今回は23歳。
もう十分に落ち着いて観ることができる。
惜しむらくは、というか、私的には最後夏木さんとの二人のシーンで
声を落として独白していく辺りが、どうもすんなりと観る側に(私に)呼応しない。
これだけだ。あとはパーフェクト。でも可愛いから許す。(笑)
並びで観ていたYちゃんが何度もOさんのオペラグラスをひったくる。
おもしろすぎ。あなた、この間まで藤原舞台だけは勘弁と言ってたくせに。

さてさて、このあと飲み会と相成ったわけですが・・・

この舞台のあった駅周辺はあまり土地勘がなく、前に一度ひどい店に入ったこともあって
探すものの、なんだかパッとしない。
「さんぱち家」なるなんとなくレトロっぽい入り口に「ここにしよ~」と入ってみると
なんと!まさしく!全品380円なる洋風居酒屋さんでした。あらら。(笑)
若い子がひしめいていて、何故か店内暗い。
でも朝からマンゴーしか食してないため空腹は頂点を極めていて
とりあえず、モルツのグラスビールを3秒で飲み干す。(笑)
女3人寄ると瞬く間にテーブルが料理でいっぱいになった。
最近は焼酎ブームなので、この店も焼酎だけは各種取り揃えてある。
私は大分の「閻魔」なる焼酎をロックで。(私は大分生まれなので、ことさら大分産に貢献)
クセがなくほんとに美味しい~♪
グビグビいってると後ろから若いスタッフの女の子が「お代わりいかがですか?」
「じゃ、お代わり。レモン入れてね。」というと、次からは何も言わずにロックにレモンを
入れてきてくれる。サンパチなのに気が利いてるよ。(笑)
店内暗いため撮影不可。唯一発光させて撮ったのがこのメニュー。

近代能楽集 舞台_d0020789_14266100.jpg何だかよくわかんねーよみたいな・・・
フランベしたような貝柱にイクラがのってる。
ソース的にはカルパッチョか?
一体誰が頼んだのかも不明。
でもサンパチにしては美味しい。
というわけで終電にダッシュして帰った宵でありました。
本日の教訓:
焼酎をロックで飲んでダッシュしてはいけません。
by hal_84 | 2005-07-10 11:37 | *エンタメ系(?)